クレソンは、ハンバーガーやステーキの美味しい付け合わせとしてよく登場します。
ですが、この野菜について詳しく知らない人もいるかもしれませんね。
この記事では、クレソンの味わいや特性、さらには代替となる野菜について掘り下げてご紹介します。
クレソンの味と香りの特徴
味の特徴
クレソンは、特有のピリッとした辛味とほのかな苦味が魅力の野菜です。
生で食べると、その辛味が口の中に広がり、サラダや付け合わせにぴったりです。
特に、ハンバーガーやステーキの付け合わせとして、肉の味を引き立てる役割を果たします。
クレソンの茎部分には、他の葉物野菜にはない独特の風味があり、一度食べるとそのクセになる美味しさに虜になる人も多いです。
香りの特徴
クレソンの香りは、青々とした爽やかな香りが特徴です。
この香りが食欲をそそり、料理にフレッシュなアクセントを加えます。
香りが強いため、少量でも十分にその存在感を発揮します。
香りの成分は「シニグリン」という物質で、これは大根やからし菜にも含まれており、共通した辛味と香りを生み出しています。
苦味の緩和方法
クレソンの苦味が苦手な方も少なくありませんが、調理法を工夫することで苦味を緩和することができます。
まず、クレソンを冷水に20分ほど浸すと、苦味が和らぎます。
これにより、生で食べる際も食べやすくなります。
また、加熱調理も苦味を減らす効果があります。
例えば、炒め物やスープにすると、苦味がまろやかになり、他の食材と馴染みやすくなります。
クレソンを使ったレシピには、多くの場合でこのような調理法が取り入れられているので、ぜひ試してみてください。
クレソンの代用品としておすすめの野菜
ルッコラ
ルッコラは、地中海沿岸原産の野菜で、特有の強い香りとピリッとした辛味が特徴です。
この辛味はクレソンとよく似ており、サラダやピザのトッピングとして人気があります。
ルッコラはビタミンCやβカロテン、ビタミンEが豊富で、アンチエイジング効果も期待できます。
肉料理やパスタに添えると、料理全体の風味を引き立てます。
せり
せりは、日本を原産とする野菜で、爽やかな香りとほのかな苦味が特徴です。
特に春先に旬を迎え、七草粥にも使われる馴染み深い野菜です。
せりは独特のシャキシャキとした食感があり、炒め物や鍋料理に加えると、その風味が料理全体に広がります。
特に「せり鍋」では、根っこまで美味しく食べられます。
三つ葉
三つ葉は、セリ科に属する日本原産の野菜で、その名の通り三つに分かれた葉が特徴です。
香りが高く、和食には欠かせない存在です。
特に茶碗蒸しや親子丼に使われ、その爽やかな香りが料理にアクセントを加えます。
苦味や辛味は少ないですが、その独特の香りがクレソンの代用品として使うのに適しています。
わさび菜
わさび菜は、アブラナ科に属する野菜で、その名前の通りわさびのようなピリッとした辛味が特徴です。
ギザギザとした葉が見た目にも楽しく、サラダやおひたし、和風パスタなど幅広い料理に使われます。
辛味が苦手な方は、軽く茹でることで辛味を和らげることができます。
大根の葉
大根の葉は、根菜の大根とセットで使われることが多い野菜です。
独特の辛味とほろ苦さがあり、炒め物やふりかけにすると絶品です。
また、大根の葉は栄養価も非常に高く、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。
食物繊維も多いため、便秘解消やダイエットにも効果的です。
冷凍保存が可能で、使いたい時にすぐに取り出して使えるのも便利です。
かいわれ大根
かいわれ大根は、スプラウトとして親しまれている野菜で、シャキシャキとした食感とピリッとした辛味が特徴です。
サラダやお刺身のつま、サンドイッチの具材として使うと、その辛味が良いアクセントになります。
一年中手に入りやすく、価格もお手頃なので、日常の食卓に取り入れやすい野菜です。
からし菜
からし菜は、アブラナ科に属する野菜で、その名前の通りからしのような強い辛味が特徴です。
葉にはしっかりとした辛味があり、サラダや漬物にするとその辛味が楽しめます。
加熱すると辛味が和らぎ、炒め物やおひたしとしても美味しくいただけます。
からし菜は、栄養価も高く、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
クレソンの代用品を使ったレシピ
サラダレシピ
ルッコラサラダ
ルッコラサラダは、シンプルながらもその独特の辛味と風味が楽しめる一品です。
まず、ルッコラをしっかりと洗い、水気を切ります。
次に、トマトやキュウリ、赤パプリカなどお好みの野菜を薄切りにして加えます。
ドレッシングには、オリーブオイル、レモン汁、塩、こしょうを混ぜたものを使い、全体にかけてよく混ぜ合わせます。
最後にパルメザンチーズを振りかけると、風味が一層引き立ちます。
わさび菜の和風サラダ
わさび菜の和風サラダは、わさび菜のピリッとした辛味が特徴です。
わさび菜を適当な大きさに切り、ミニトマトや大根の千切りを加えます。
ドレッシングは、醤油、酢、みりん、ゴマ油を混ぜたものがおすすめです。
これをわさび菜と野菜にかけてよく和え、最後にかつお節をたっぷりと振りかけて完成です。
ごまや海苔をトッピングすると、さらに風味豊かになります。
炒め物レシピ
せりと豚肉の炒め物
せりと豚肉の炒め物は、せりの爽やかな香りと豚肉の旨味が絶妙にマッチした一品です。
まず、豚肉を薄切りにし、塩こしょうで下味をつけます。
フライパンにごま油を熱し、豚肉を炒めます。
豚肉に火が通ったら、適当な長さに切ったせりを加え、サッと炒め合わせます。
醤油とみりんを加え、全体に味が馴染んだら完成です。
最後に白ごまを振りかけると香ばしさがプラスされます。
大根の葉のふりかけ
大根の葉のふりかけは、ご飯のお供にぴったりです。
大根の葉を細かく刻み、ごま油で炒めます。
次に、醤油、みりん、砂糖を加えてさらに炒め、味が馴染んだら火を止めます。
最後に、白ごまとかつお節を加えて混ぜ合わせます。
保存もきくので、多めに作っておくと便利です。
おにぎりの具材としても活用できます。
スープレシピ
クレソンとリンゴの冷製スープ
クレソンとリンゴの冷製スープは、爽やかな風味が楽しめる夏にぴったりのスープです。
クレソンをよく洗い、ざく切りにします。
リンゴは皮をむいて芯を取り、薄切りにします。
玉ねぎを薄切りにし、鍋でオリーブオイルと共に炒め、透明になるまで炒めます。
そこにリンゴとベジタブルブイヨンを加え、リンゴが柔らかくなるまで煮込みます。
最後にクレソンを加え、さっと煮たら火を止めます。
これをミキサーにかけ、滑らかにしたら塩こしょうで味を調え、冷蔵庫で冷やします。
冷えたスープを器に注ぎ、お好みで生クリームを少々加えて完成です。
クレソンの辛味とリンゴの甘味が絶妙なバランスで、さっぱりとした味わいが楽しめます。
まとめ
クレソンの味の特徴や代替にふさわしい野菜を探ると共に、クレソンはただの付け合わせに留まらず、料理の主役としても大活躍します。
もし手に入らない場合は、からし菜やわさび菜、菜の花、大根の葉、ルッコラなど、他の野菜で代用するのも一つの方法です。