「【MyJCB】ご利用確認のため、カードのご利用を一部制限しております」というSMSが届いたら、それはほぼ間違いなく詐欺です。
近年増加しているこのようなフィッシングSMSは、本物そっくりな文面とリンク先の偽サイトによって、ユーザーを騙して個人情報を盗もうとしています。
この記事では、実際に届いたメッセージの内容やJCB公式の見解、そして被害を防ぐための対処法を、わかりやすく丁寧にまとめています。
JCBユーザーの方はもちろん、他のクレジットカード利用者にとっても重要な内容です。
**情報を正しく知って、冷静に対応できる力を身につけましょう。
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JCBからのSMS「【MyJCB】利用が停止されました」は本物?詐欺?

JCBを名乗るSMSが増えていますが、それは本物なのでしょうか?まずは、なぜこのメッセージが話題になっているのかを見てみましょう。
なぜ今このSMSが話題なのか?SNSの投稿から見る被害拡大
ここ最近、SNSを中心に「JCBから利用停止のSMSが届いた」との投稿が急増しています。
実際にはJCBとは無関係の詐欺メッセージであるケースがほとんどです。
特に、「再登録してください」などと誘導するメッセージは、個人情報を抜き取るフィッシング詐欺の典型例です。
注意喚起が広がる一方で、誤ってリンクを踏んでしまう人も後を絶たず、問題が深刻化しています。
本文に記載のリンクやメッセージの特徴とは?
偽SMSには、実際のJCBのロゴや名称が巧妙に使われています。
しかし、記載されているリンク先のドメインは「myjcb-click.link」など、JCBの正規ドメインとは異なるURLです。
また、文面は一見丁寧ですが、明確にカード利用の制限や電話番号の再登録を求める内容になっており、利用者の不安を煽って行動させようとする点が特徴的です。
「JCB利用停止のSMS」は詐欺!その根拠と理由を解説
このSMSが詐欺と断定される根拠には、いくつかの明確な理由があります。
まずは、JCBが公式に発信している情報を確認しましょう。
JCB公式サイトによる注意喚起と信頼できる情報源
JCBの公式サイトでは、2025年8月18日付で「JCBを騙る不審なメールが増えている」という注意喚起が掲載されました。
その中で明確に「ID・パスワード・暗証番号などをSMSやメールで要求することはない」と記載されています。
これは、JCBからの正式な発信であり、フィッシングSMSとの明確な違いを示す信頼性の高い情報源です。
こうした公式の発表を確認することが、まず最初の防御策になります。
「個人情報を入力してください」は絶対に信じてはいけない
SMSに記載されているリンクからアクセスを促し、「電話番号の再登録」「IDや暗証番号の入力」などを求めてくるものは、すべて詐欺を疑ってください。
JCBをはじめとした主要クレジットカード会社は、こうした重要な情報をユーザーに入力させるような対応は一切行っていません。
実在の企業を装いながらも、不自然な誘導がある場合は特に注意が必要です。
「myjcb-click.link」などの偽URLの見分け方
フィッシングサイトのリンクは、パッと見た目は本物に見えますが、ドメイン名が微妙に異なります。
例えば、「myjcb-click.link」などはJCBの正規ドメインではありません。
ChromeやSafariなどのブラウザではセーフブラウジング機能により警告が出ることもありますが、手動でURLの確認をする習慣をつけることが大切です。
正規のURLは「[https://my.jcb.co.jp/」であり、少しでも違和感があればアクセスしないようにしましょう。
フィッシングSMSの見分け方と対処方法

JCB以外でも増えているSMS詐欺。
その手口を知っておくことで、冷静に見分ける力が身につきます。
本物と偽物のSMSの違いは?確認すべき3つのポイント
まず、送信元の番号が非通知や不審な携帯番号であること。
次に、リンク先のURLが公式サイトと一致しないこと。
そして、入力を促す個人情報の内容が過剰であること。
この3つをチェックするだけで、多くのフィッシングSMSを見抜くことができます。
加えて、過去に届いた本物のJCB通知と比較して違和感があるかも重要な判断基準になります。
メッセージが届いたときに絶対やってはいけないこと
リンクをクリックしてしまったり、その先で個人情報を入力してしまうのは、最も避けたい行動です。
また、メッセージを信用してJCBに電話する代わりに、SMS記載の番号へ連絡してしまうのも危険です。
公式サイトにアクセスし、信頼できる番号へ連絡するようにしてください。
SMSが届いた時点で慌てず、冷静に対処することが被害を防ぐ第一歩です。
万が一個人情報を入力してしまった場合の対応手順
もし、リンクをクリックしてIDやパスワード、カード番号などを入力してしまった場合は、すぐにJCB紛失盗難受付デスク(0120-794-082)へ連絡をしてください。
あわせて、パスワードの変更やカードの利用停止手続きも急ぎましょう。
個人情報が漏れてしまった場合、その後のなりすまし被害や不正利用を防ぐためにも、迅速な行動が重要です。
【よくある質問】JCBからのSMSについてのQ&A
JCBからのSMSがすべて詐欺というわけではありません。
ただし見極めが非常に重要です。
以下でよくある疑問にお答えします。
JCBはSMSで連絡してくることがあるの?
JCBでは、不審なカード利用が検知された場合などに、SMSやメールでユーザーへ通知することがあります。
ただし、そのメッセージの中でIDや暗証番号、カード番号などを入力させるような指示は一切行いません。
正規のJCBから届いたSMSであっても、疑わしいリンクが含まれている場合は、まず公式サイトかカスタマーサービスを確認することが大切です。
カード利用停止と書かれていたらどうすればいい?
もしSMSで「ご利用が停止されました」などと記載があった場合は、メッセージ内のリンクをクリックせず、まず公式のJCBサイトにアクセスしてください。
そしてログイン後にカードの状況を確認するか、公式の問い合わせ窓口に電話で確認するのが最も安全です。
SMS内の文言に動揺して即行動するのではなく、情報の真偽を冷静に見極めることが重要です。
フィッシング被害に遭ったかもしれない時の連絡先は?
万が一、不正なサイトに個人情報を入力してしまった場合は、すぐに「JCB紛失盗難受付デスク」0120-794-082(24時間・年中無休)へ連絡してください。
また、JCB公式サイトにある「フィッシング被害のご相談フォーム」も利用可能です。
カードの再発行や利用停止、パスワードの再設定など迅速な対応が求められます。
少しでも不安がある場合は、自己判断せずにすぐに専門窓口へ連絡するようにしましょう。
まとめ
「【MyJCB】ご利用確認のため~」というSMSは、非常に巧妙なフィッシング詐欺である可能性が高いです。
JCBの公式発表をもとに判断すると、個人情報を求めるメッセージはすべて詐欺と考えるのが安全です。
万が一メッセージが届いた場合は、リンクを開かず、公式の連絡手段を利用して確認してください。
正しい知識と冷静な判断が、詐欺からあなたの大切な情報を守る一番の対策です。
今後もこのようなSMSに警戒し、周囲にも注意を呼びかけましょう。