2025年7月現在、松井証券の名前を騙った詐欺メール(フィッシング詐欺)が確認されています。
「アカウントセキュリティの確認」などといった不安を煽る内容で、偽サイトへ誘導する手口です。
被害を防ぐため、実際のメール内容や詐欺の特徴、対処法について解説します。
詐欺メールの概要
- メール件名:
【重要】アカウントセキュリティ強化のお知らせとご確認のお願い - 送信元アドレス:
Matsu.msycs089@ocpoc.com
→ 松井証券の正規ドメイン(matsui.co.jp
)とは無関係です。 - リンク先URL(偽サイト):
https://83g0mx.top/W0lBfYXZ
→ 正規の松井証券サイトではありません。
実際に届いた詐欺メールの画像
以下は実際のフィッシングメールのキャプチャ画像です。
松井証券のロゴやフォントを真似しており、一見すると本物に見えてしまいます。

メール本文の特徴と不審ポイント
1. セキュリティ強化と称してログインを誘導
「お客様の大切な情報を守るため、セキュリティ強化を実施しました」として、ログインを促す青いボタンが設置されています。
正規サイトであれば、ログインは松井証券のドメイン(https://www.matsui.co.jp/
)から行うはずです。
2. URLが不審(偽装リンク)
https://83g0mx.top/というドメインは松井証券と関係がなく、個人情報の詐取を目的とした偽サイトです。
3. 日本語の文章がやや不自然
「この度、お客様のアカウント保護を一層強化するためのシステムアップデートを行いました。」
といった表現にやや違和感があります。
被害に遭わないための対策
松井証券を装ったフィッシングメールから身を守るためには、日頃から慎重な対応が求められます。
以下のポイントを意識することで、被害を未然に防ぐことができます。
- 不審なメールやSMSに記載されたリンクは絶対にクリックしないようにしましょう。
メールやSMSに含まれるリンクが本物そっくりでも、安易にアクセスするのは非常に危険です。
リンク先が偽サイトである可能性が高いため、少しでも不審に感じた場合は開かずに削除してください。
- 松井証券の公式サイト(https://www.matsui.co.jp/)に直接アクセスして確認するのが安全です。
ブックマークや検索エンジンで正規のURLからアクセスすることで、偽サイトへの誘導を避けられます。
- ログイン時には、アドレスバーに表示されているドメイン名を必ず確認しましょう。
「matsui.co.jp」以外のドメインが表示されている場合は、フィッシングサイトの可能性があるため、すぐに操作を中断してください。
- パスワードや個人情報は、不審な画面やメールフォームには絶対に入力しないでください。
正規の松井証券がメールなどでパスワードやログイン情報の入力を求めることはありません。
- 少しでも不審に感じた場合は、松井証券のカスタマーサポートへ直接連絡して確認してください。
自己判断で進めず、専門のサポートに相談することで被害の拡大を防ぐことができます。
日々の注意と慎重な行動が、ご自身の資産と個人情報を守る最善の対策となります。
もしリンクを開いてしまったら?
誤ってフィッシングメールのリンクを開いてしまった場合でも、すぐに適切な対処を行えば被害を最小限に抑えることができます。
以下の状況に応じた対応策を確認してください。
個人情報を入力してしまった場合
偽サイトにメールアドレス、ログイン情報、氏名、住所などの個人情報を入力してしまった場合は、**至急、松井証券に連絡し、事情を説明してください。
松井証券のサポート窓口では、アカウントの一時停止や確認のための手続きが可能です。
また、登録していたパスワードはすぐに変更し、他のサービスで同じパスワードを使っていた場合もすべて変更しましょう。
不正アクセスやアカウント乗っ取りを防ぐために、できる限り早く対応することが重要です
さらに、クレジットカード情報を入力していた場合は、カード会社に連絡して利用停止や再発行を申請してください。
不正利用が発生していないかの確認もあわせて行いましょう。
不審なアプリやソフトをインストールしてしまった場合
偽サイトの指示でアプリやファイルをインストールした場合は、ウイルス対策ソフトで端末をスキャンして、不正なプログラムが存在しないか確認してください。
検出された場合は、セキュリティアプリで駆除するか、対応が難しい場合は専門業者への相談をおすすめします。
松井証券公式サイトの注意喚起ページも確認を
松井証券では、過去にも類似したフィッシング詐欺について公式に注意喚起を行っています。
必ず、正規の松井証券の公式情報を確認してください。
まとめ
今回のように、証券会社や銀行を装ったフィッシングメールは年々巧妙化しています。
「セキュリティ」「ログイン確認」といった言葉に惑わされず、メールの送信元やリンク先のURLを必ずチェックしましょう。
ご自身の資産と情報を守るためにも、「あれ?」と感じたらリンクを開かず、まずは公式サイトへアクセスして確認する習慣を持ちましょう。