「0800-300-9859」から突然電話がかかってきて、「電気料金が安くなるご案内です」と言われた経験はありませんか。
一見すると電力会社からの連絡のように思えますが、実際には正規の電力会社とは無関係な迷惑電話である可能性が高い番号です。
本記事では、この番号の正体や実際に報告されている通話内容、そして出てしまった場合の安全な対処法までを詳しく解説します。
さらに、今後同じような迷惑電話を防ぐための具体的な設定方法や、もし個人情報を話してしまった際の相談先も紹介。
「0800-300-9859」からの電話にどう対応すべきか迷っている方は、この記事を読めばすべての疑問が解消されるはずです。
0800-300-9859とは?電力を名乗る怪しい電話の正体

最近SNSや口コミサイトで話題の「0800-300-9859」。
「電力会社の案内です」「電気料金が安くなります」といった電話内容に不安を感じた方も多いはずです。
この章では、この番号の正体や実際に報告されている内容を詳しく見ていきましょう。
この番号からの電話内容と実際の口コミ
多くの人が「電力サポートセンター」を名乗る自動音声からの着信を報告しています。
内容は「電気料金に関するアンケートです」や「お得なプランのご案内」といった一見もっともらしいものです。
しかし実際には大手電力会社とは無関係で、営業勧誘や個人情報収集を目的とした電話である可能性が高いです。
口コミサイトやX(旧Twitter)には、以下のような声が多数投稿されています。
体験談 | 内容 |
---|---|
自動音声でアンケート | 電力の見直しと称して質問された |
営業勧誘 | 折り返すと太陽光や蓄電池の営業につながった |
正体不明 | 電力会社名を名乗ったが公式確認で存在しなかった |
このように、見た目は「安心感を与える企業番号」でも実態は異なるケースが多いのが現状です。
「電力サポートセンター」を名乗る仕組みと目的
「電力サポートセンター」などの名前は、信頼感を演出するための“看板”として使われることが多いです。
あたかも正規の電力会社関連部署のように聞こえますが、実際の企業とは無関係である場合がほとんどです。
目的は、電話に出た人の反応をデータ化し、後で営業担当者が折り返すためのリストを作ることです。
つまり、この電話は「情報収集型の迷惑電話」に分類されます。
正規の電力会社ではない理由
東京電力や関西電力、中部電力などの公式サイトには「0800-300-9859」という番号は掲載されていません。
正規の企業であれば、必ず公式ページに連絡先が明記されています。
したがって、この番号からの電話は電力会社とは一切関係がないと判断してよいでしょう。
また、正規企業が自動音声で営業を行うことは極めてまれです。
疑わしい場合は、まず契約中の電力会社の公式窓口に問い合わせるのが安全です。
なぜ自分にかかってくる?番号流出と発信の仕組み
「どうして自分のスマホにかかってきたの?」と不安に思う方も多いでしょう。
実は、このような迷惑電話はリスト販売や自動発信システムを使って大量にかけられています。
ここでは、その仕組みと背景を詳しく解説します。
個人情報が出回る主な原因
迷惑電話業者は「名簿業者」や「リスト販売サイト」から電話番号を購入しています。
過去にアンケートやキャンペーンで入力した情報、ネット通販や会員登録で登録した電話番号などが流出源になることがあります。
中にはSNSやブログなどに掲載された情報を自動的に収集するプログラム(スクレイピング)を利用するケースもあります。
情報流出の原因 | 具体例 |
---|---|
ネット登録 | 会員サイトや懸賞応募時の電話番号記入 |
名簿販売 | 業者間で顧客データが売買される |
自動収集 | SNS・ブログから番号を抜き取るプログラム |
個人が完全に防ぐのは難しいですが、できるだけ怪しいサイトには情報を登録しない意識が大切です。
自動発信システムによる全国的な発信パターン
0800-300-9859のような電話は、全国に向けて自動的に発信されています。
「自動音声でアンケートを取る」「反応のあった人に営業をかける」といった二段階構成が一般的です。
この方法は効率が高いため、全国各地の利用者から同じ時間帯に着信報告が寄せられることもあります。
平日の夕方や土日の日中など、在宅率が高い時間帯を狙って発信される点も特徴です。
SNSや口コミで分かる共通の特徴
X(旧Twitter)や掲示板を見ると、以下のような共通点が見られます。
- 「同じ番号から複数回かかってくる」
- 「自動音声の最後に“担当者におつなぎします”と流れる」
- 「地域を問わず全国的に発信されている」
これらの情報から、0800-300-9859は営業目的の自動発信システムである可能性が極めて高いといえます。
怪しいと感じたら、出ずに無視するのが最も安全です。
0800-300-9859から電話がきたときの正しい対処法

知らない番号からの電話に出てしまったとき、どうすればいいのか迷いますよね。
ここでは、0800-300-9859からの着信に対してとるべき具体的な行動を紹介します。
誤った対応をすると、今後さらに迷惑電話が増える可能性もあるため注意が必要です。
出てしまった場合の対応手順
もし電話に出てしまった場合は、まず会話をできるだけ短く切り上げることが大切です。
自動音声が流れた場合でも、最後まで聞かずにすぐに通話を終了しましょう。
相手が営業担当者に切り替わった場合も、「不要です」とだけ伝えて切って構いません。
その後は、着信履歴から番号を選び、スマートフォンの設定で「着信拒否」に登録します。
対応手順 | 具体的なアクション |
---|---|
通話中 | 質問に答えず短く終了する |
通話後 | 着信拒否・番号ブロック設定 |
再発防止 | 番号を迷惑電話報告サイトに登録 |
絶対にやってはいけない行動とは
悪質な業者は、あなたの反応を「リスト化」しています。
そのため、以下の行動は避けるようにしてください。
- 折り返し電話をかける
- 「はい」「いいえ」などの返答をする
- 個人情報(住所・契約内容)を話す
これらの情報が記録されると、あなたの番号が“応答する顧客”として営業リストに登録される恐れがあります。
会話を録音されるリスクもあるため、無言で切るのが一番安全です。
安全に無視・ブロックする方法
最も安全な対応は「出ない」ことです。
0800番号だからといって安心してはいけません。
着信が続く場合は、スマホや固定電話の設定でブロックするか、通信会社の迷惑電話サービスを利用しましょう。
また、ネットで「0800-300-9859」と検索し、他の人の口コミを確認するのも有効です。
不安を感じたら、まずは調べてから判断することが大切です。
迷惑電話を根本的に防ぐための実践対策
迷惑電話は、一度ブロックしても別の番号で再びかかってくることがあります。
ここでは、スマートフォン・固定電話の両方で実践できる防止策を紹介します。
スマホ設定でのブロック方法(iPhone・Android)
最も簡単な方法は、端末の「着信拒否」機能を使うことです。
iPhoneでは、着信履歴の「i」マークから「この発信者を着信拒否」を選ぶだけで完了します。
Androidの場合は、「設定」→「迷惑電話防止」→「番号を追加」で登録可能です。
機種 | 操作手順 |
---|---|
iPhone | 履歴の「i」→「この発信者を着信拒否」 |
Android | 設定→迷惑電話防止→番号追加 |
また、通信会社が提供する公式ブロックサービスを併用するとさらに安心です。
ドコモは「迷惑電話ストップサービス」、auは「迷惑電話撃退サービス」、ソフトバンクは「迷惑電話ブロック」を提供しています。
無料で使える迷惑電話対策アプリ
スマホにアプリを入れると、迷惑電話を自動で判別できます。
特におすすめなのが「Whoscall」「Truecaller」「電話帳ナビ」です。
これらのアプリは、ユーザーから報告されたデータをもとに迷惑番号を自動判定します。
着信時に「迷惑電話の可能性があります」と表示されるため、出る前に判断できます。
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
Whoscall | 日本でも利用者が多く精度が高い |
Truecaller | 海外でも高い評価を得ている無料ツール |
電話帳ナビ | 日本国内の口コミが豊富で安心 |
アプリを利用すれば、知らない番号からの着信に出るリスクを大幅に減らせます。
固定電話でできる予防と家族共有のコツ
家庭用電話にも迷惑電話対策が必要です。
NTTの「ナンバーディスプレイ」を契約すれば、番号を確認してから出ることができます。
また、パナソニックやシャープの電話機には「迷惑電話対策モード」があり、知らない番号に自動で警告を出す機能があります。
さらに、高齢の家族が被害に遭わないよう、家族内で「知らない番号には出ない」「電話内容を共有する」といったルールを作っておくのも効果的です。
家族全員で情報を共有することが、最も確実な防御策です。
もし個人情報を話してしまったら?被害防止の手順

万が一、「名前」「住所」「電力会社の契約名義」などを話してしまった場合でも、早めに行動すれば被害は防げます。
この章では、情報を伝えてしまったときの正しい対処方法を解説します。
焦らず、冷静に対応することが大切です。
個人情報・カード情報を伝えた場合の対応
まず最初にやるべきことは契約中の電力会社やカード会社へ連絡することです。
自分の契約情報やカード情報が不正利用されていないか確認しましょう。
もし不審な請求や登録があった場合は、すぐに利用停止や再発行を依頼します。
状況 | 対応 |
---|---|
名前・住所などを話した | 電力会社へ本人確認と不正登録の確認 |
クレジットカード情報を話した | カード会社に連絡し停止・再発行手続き |
電話内容を記録している | 後で警察・消費者センターに提出できるよう保管 |
これらの手順を踏めば、情報が悪用される前に被害を食い止めることができます。
相談先一覧(消費者センター・警察・カード会社)
不安を感じたら、すぐに以下の窓口へ相談しましょう。
相談先 | 連絡先・内容 |
---|---|
消費者ホットライン | 局番なし「188」/最寄りの消費生活センターへ接続 |
警察相談専用ダイヤル | #9110/悪質な勧誘・詐欺の疑いに対応 |
クレジットカード会社 | 各社の緊急連絡先に電話し、カード停止を依頼 |
また、SNSで「被害情報」を共有すると、他の人が同じ番号に引っかからずに済むケースもあります。
一人の通報が、多くの人を守る第一歩になります。
通報や記録を残す際のポイント
通報を行う際は、「電話がかかってきた日時」「相手が名乗った名前」「会話内容のメモ」を残しておくとスムーズです。
スマホの録音機能を使えば、証拠として残せます。
こうした情報があると、警察や消費者センターも動きやすくなります。
“あやしい”と思った段階で記録を取ることが、被害防止の鍵です。
今後被害にあわないためのチェックリスト
迷惑電話や詐欺の手口は年々巧妙化しています。
しかし、日常のちょっとした意識で被害を防ぐことができます。
この章では、誰でも実践できるチェックリストを紹介します。
電話トラブルを防ぐ日常の習慣
迷惑電話を防ぐために、次のポイントを意識しましょう。
- 知らない番号には出ない
- 自動音声には返答しない
- 個人情報は絶対に言わない
- 折り返し電話をしない
- 迷惑電話をブロックする
- 口コミサイトで番号を検索する
- 不審な電話はすぐに相談する
行動 | 効果 |
---|---|
出ない・折り返さない | 業者の“応答リスト”に登録されない |
ブロック・通報 | 再発を防止し他人の被害も減らす |
家族・友人と共有 | 周囲全体の防御力が高まる |
「出ない・話さない・調べる」この3つが鉄則です。
家族や高齢者と共有すべき注意ポイント
特に高齢の家族やスマホ操作に慣れていない人は、迷惑電話に引っかかりやすい傾向があります。
そのため、家族全員でルールを共有しておくことが重要です。
- 知らない番号には出ない
- 「電気」「料金」「お得」などのワードには特に注意
- 電話内容を家族や友人に必ず報告する
また、LINEグループなどに「怪しい番号メモ」を共有しておくのもおすすめです。
この習慣が、家族を守る“防衛ライン”になります。
迷惑電話の手口は変化しても、警戒心を持ち続けることが最大の防御策です。
まとめ|0800-300-9859からの電話は出ない・折り返さない
ここまで、「0800-300-9859」からの電話の正体と、その対処法について詳しく解説してきました。
この番号は「電力サポートセンター」などを名乗るものの、正規の電力会社とは無関係な迷惑電話である可能性が非常に高いです。
営業目的や情報収集を狙った悪質な発信であるケースもあるため、対応には十分な注意が必要です。
もし電話がかかってきた場合は、出ずに無視・ブロック設定を行うのが最も安全です。
また、万が一情報を伝えてしまったとしても、早めに行動すれば被害を防ぐことができます。
消費者センターや警察への相談、カード会社への連絡を徹底し、記録を残しておくことが大切です。
やるべき対応 | 目的 |
---|---|
出ない・折り返さない | 応答リスト登録を防止 |
ブロック設定・通報 | 再発防止と注意喚起 |
家族と共有 | 高齢者などの被害防止 |
同様の迷惑電話は今後も増加すると考えられます。
だからこそ、今回紹介した「調べる・防ぐ・共有する」という3つの行動を、日常の中で意識しておくことが大切です。
少しの注意が、自分と家族の安心を守る最大の武器になります。