最近、「【ヤマト運輸】再配達のご案内」という件名の不審なメールが届いたという報告が増えています。
実際に届いたメールの一例として、下記のような内容があります。
詐欺メールの詳細情報
- 件名:【ヤマト運輸】再配達のご案内
- 送信元アドレス:
kuronekoyamato.aiiro-12@ignyt.com
- リンク先URL:
https://8pk0au.top/XJFAu2FTy
- 本文内容(抜粋):
お届けに伺いましたが、ご不在のため配達できなかったと記載され、「再配達を依頼する」ボタンからリンクをクリックさせようとします。
本物と偽物の違いとは?
一見すると本物のヤマト運輸からの連絡のように見えますが、以下の点で偽メールと判断できます。
チェックポイント | 偽メールの特徴 |
---|---|
送信元メールアドレス | @yamato ではなく、全く無関係なドメイン |
リンク先URL | .top などの不自然なドメインを使用 |
日本語表現 | 丁寧な文章だが、やや不自然な部分あり |
本文に個人情報の記載なし | 追跡番号などが一切書かれていない |
実際の偽メール画面(画像)

※「再配達を依頼する」ボタンをクリックしてはいけません。
詐欺サイトにアクセスするとどうなる?
一見すると本物のヤマト運輸のように見える偽サイトですが、うっかりアクセスしてしまうと、深刻な被害につながる可能性があります。
以下のようなリスクがあるため、絶対にリンクをクリックしないようご注意ください。
クレジットカード情報の入力を促される
偽サイトでは、再配達手続きを装って「本人確認」や「決済情報の確認」と称し、クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコードの入力を求められることがあります。
この情報が詐欺グループに渡ると、カードの不正利用や高額請求の被害が発生しかねません。
氏名・住所・電話番号などの個人情報が抜き取られる
再配達に必要な情報として、氏名・郵便番号・住所・電話番号などの入力欄が設けられているケースも多く、個人情報が盗まれる恐れがあります。
これらの情報は、他の詐欺やなりすまし、闇マーケットでの転売に悪用される可能性があります。
スマホやパソコンに不正アプリをインストールさせられる
さらに巧妙なケースでは、サイト上で「確認アプリのインストールが必要です」などと表示され、スマートフォンやパソコンに不正なアプリやマルウェアをインストールさせようとすることもあります。
こうしたソフトウェアは、端末を遠隔操作されたり、保存された情報を抜き取られる危険性があり、非常に危険です。
ヤマト運輸の公式対応

ヤマト運輸は、以下のように注意喚起を行っています。
ヤマト運輸では「@kuronekoyamato.co.jp」などの正規ドメイン以外からメールを送信することはありません。
再配達依頼は公式サイトまたは公式アプリをご利用ください。
(参考:ヤマト運輸公式サイトの[フィッシング注意喚起ページ]
(https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/notice/fraud/))
もし偽サイトを開いてしまったら?対処法を解説
うっかり偽サイトにアクセスしてしまった場合でも、すぐに適切な対応を取れば被害を最小限に抑えることができます。
状況に応じた対処法を以下にまとめました。
個人情報を入力してしまった場合
偽サイトに名前や住所、クレジットカード情報などを入力してしまった場合は、即座に行動することが重要です。
- クレジットカード会社・金融機関にすぐ連絡する
→ 不正利用の防止やカードの利用停止手続きを行ってもらえます。 - IDやパスワードを変更し、不正ログインの有無を確認する
→ 特に同じパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、すべての関連サービスで変更してください。 - 迷惑メールやSMSにも注意を払う
→ 一度情報が漏れると、他の詐欺メールが届きやすくなります。
不審なアプリをインストールしてしまった場合
「確認アプリ」などと称して不正なアプリをインストールさせられた場合も、迅速な対応が必要です。
- すぐに端末のウイルススキャンを実施する
→ セキュリティソフトでマルウェアやスパイウェアの有無をチェックしましょう。 - 信頼できるセキュリティアプリで駆除する
→ 不正なアプリが見つかった場合は、削除した上でスマホの再起動もおすすめです。 - OSやアプリのアップデートを確認する
→ セキュリティホールを塞ぐためにも、端末を常に最新の状態に保つことが大切です。
まとめ
不在通知や再配達依頼のメールが届いた場合でも、メール内のリンクはクリックせず、ヤマト運輸の公式サイトやアプリから確認するのが最も安全です。
万が一、怪しいと感じたら「ヤマト運輸お客様センター」に直接問い合わせるようにしましょう。