最近、「東京ガス」を名乗る偽メールによるフィッシング詐欺が増加しています。
今回確認されたメールは「ご請求料金確定のお知らせ」と題し、利用者を本物そっくりの偽サイトに誘導し、ログイン情報や個人情報を盗み取る手口です。
本記事では、実際の偽メール例をもとに、その特徴や危険性、そして被害を防ぐための具体的な対策方法を詳しく解説します。
偽メールの概要

- メール件名:【myTOKYOGAS】ご請求料金確定
- 送信元アドレス:order.mlofkhz@service.xwyoljo.cn
→ 東京ガスの公式ドメインではなく、中国系の不審なドメイン - 画像内リンク先アドレス:
https://mygas-sheati.caxahw.cn/mtgalogin/
→ 本来の東京ガス公式サイトではない - 本文の主な内容:
「今月の請求金額が確定しました。」「ご請求料金を確認する」などと表示し、青いボタンから偽サイトへ誘導 - デザイン:公式ロゴやレイアウトを模倣し、本物の東京ガスの請求通知画面に似せている
偽メールの特徴
- 送信元メールアドレスが公式と異なる
東京ガスの公式ドメインは「tokyo-gas.co.jp」です。これ以外のドメインからの請求関連メールは要注意です。 - 本文リンクが偽サイトに誘導
表示テキストは本物らしくても、リンク先URLは全く別のドメイン(今回の例では「.cn」)になっていました。 - 緊急性を煽る文言
「今月の請求金額が確定」「こちらを確認」など、すぐにアクセスさせようとする文言が使われています。 - 公式サイトのデザイン模倣
ロゴや色合い、ボタンデザインをコピーしており、見た目で判断しづらいのが特徴です。
フィッシングサイトでの被害例
偽サイトで情報を入力すると、以下のような被害が発生する可能性があります。
- 東京ガスのID・パスワードの窃取
- 氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報などの個人情報流出
- 他サービスへの不正ログイン被害(パスワード使い回し時)
- クレジットカードの不正利用
正しい確認方法
東京ガスの料金確認は、必ず以下の公式サイトや公式アプリから行ってください。
- 公式サイト:https://www.tokyo-gas.co.jp/
- myTOKYOGAS公式ページ:https://members.tokyo-gas.co.jp/
メールのリンクから直接アクセスするのではなく、ブックマークや検索で公式URLに移動しましょう。
対策方法
1. メール送信元を必ず確認
ドメイン名が公式のものか確認します。
例:@tokyo-gas.co.jp
以外は注意。
2. リンク先URLをチェック
マウスをリンク上に置くと、実際のURLが表示されます。
見慣れないドメインや海外のドメインは危険です。
3. 本文の不自然な点に注目
- 言い回しや日本語が不自然
- 緊急性を強調する文言が多用されている
- ロゴやレイアウトの質が低い
4. セキュリティソフトや迷惑メールフィルターの利用
最新のセキュリティソフトは、フィッシングサイトや危険なメールを自動でブロックします。
万が一リンクを開いてしまったら
- 入力前に閉じる
URLが怪しいと感じたら、何も入力せずに閉じてください。 - 入力してしまった場合
- 東京ガス公式サポート(電話・問い合わせフォーム)に連絡
- 同じID・パスワードを使っている他サービスの変更
- クレジットカード情報を入力した場合はカード会社へ連絡
- 被害が広がらないよう迅速対応
早期対応が被害を最小限に抑えます。
まとめ
今回の「myTOKYO GAS」請求料金確定メールは、巧妙に作られたフィッシング詐欺です。
見た目が本物そっくりでも、送信元ドメインやリンク先URLを確認することで見抜くことが可能です。
東京ガス利用者だけでなく、同様の手口は電力会社やクレジットカード会社を装っても行われています。
「メールのリンクは直接クリックしない」ことを習慣にし、被害から身を守りましょう。