大阪・関西万博では、会場の混雑やセキュリティ強化を目的とした厳格な手荷物ルールが設けられています。
訪問前に持ち込み可能な荷物のサイズや種類、そしてロッカーや預かりサービスの情報を把握しておくことが、スムーズな入場と快適な観覧体験につながります。
この記事では、会場内外のコインロッカーや手荷物預かり所の利用方法から、駅別の対応状況まで詳しく解説します。
大阪万博の手荷物持ち込みルールとは?

会場に入場する前に、荷物のサイズや種類の制限を理解しておくことが大切です。
持ち込み禁止のサイズと種類
大阪万博では、安全対策と混雑緩和のため、持ち込める荷物に厳しい制限があります。
スーツケースやキャリーバッグのような車輪付きの大型荷物は禁止されており、許容されるサイズは「幅60cm×高さ40cm×奥行90cm」以下が基本です。
特にX線検査機に通せないサイズの荷物は入場できません。
缶やビン、三脚などの危険物も禁止リストに含まれていますので、公式サイトで最新情報を確認しましょう。
会場入場時の手荷物検査の流れ
すべての入場者は、会場ゲートでの手荷物検査を受ける必要があります。
検査では、金属探知機やX線検査装置が使用され、持ち込み制限を超える荷物はその場で預けるか、持ち帰る必要があります。
検査をスムーズに通過するためには、事前に荷物を最小限にまとめ、リュックやショルダーバッグなどの携帯しやすい形態で入場するのがおすすめです。
検査所での混雑回避にもつながります。
荷物を預ける必要性とその理由
万博会場では、持ち込める荷物が限られているだけでなく、広大な敷地を移動するため、荷物はなるべく預けておくことが推奨されます。
特に混雑時には大きな荷物が周囲の迷惑にもなりやすく、歩行中の安全確保の観点からも荷物の軽量化が求められます。
公式預かり所や駅のコインロッカーを利用すれば、快適にイベントを楽しむことができます。
万博会場内のコインロッカー情報
会場内でも一部ロッカーが利用可能ですが、サイズや数に限りがあります。
ロッカーの設置場所と個数
万博会場内には、主に東ゲートと西ゲート付近にコインロッカーが設置されています。
設置台数は約700個で、いずれも小型ロッカーが中心となります。
これらのロッカーは当日利用限定で、早い時間帯から埋まる傾向があるため、事前に場所を確認しておくことが重要です。
設置エリアは入退場口に近接しているため、動線を邪魔せずスムーズな荷物管理が可能です。
利用できるサイズと収納例
会場内のロッカーは「幅33cm×奥行50cm×高さ24cm」程度の小型サイズに統一されています。
このサイズでは、小型のバックパックや折りたたんだジャケット、500mlペットボトル入りのトートバッグなどが収納できますが、キャリーバッグや大きなリュックは収納できません。
ロッカーの選定時は、持参する荷物の形状や内容に応じて適切なサイズを見極めることが必要です。
料金・利用時間・支払方法
ロッカーの利用料金は公式には未発表ですが、一般的な小型ロッカーの料金に基づくと1回300~500円程度と予想されます。
支払い方法は、交通系ICカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済が推奨されており、一部は100円硬貨にも対応する見込みです。
ロッカーは会場開場中のみ利用可能で、閉場後には荷物の取り出しができませんので、時間管理にも注意が必要です。
利用時の注意点と満杯リスク
ロッカーは先着順での利用となり、午後になると空きがなくなる可能性が高まります。
また、再開錠すると再度料金が発生するため、何度も出し入れする使い方には向いていません。
さらに、貴重品や高額機器の収納は自己責任となり、紛失・盗難時の補償は基本的にありません。
ロッカーの満杯リスクを避けるためには、早めの来場と代替手段の把握が不可欠です。
会場外で荷物を預けるおすすめスポット

駅周辺には、公式の手荷物預かり所や民間サービスが充実しています。
桜島駅:万博公式手荷物預かり所とコインロッカー
桜島駅には、万博協会が公認する公式手荷物預かり所が設置され、2,000個以上の荷物を預けることが可能です。
スーツケースやベビーカーにも対応しており、1日1,000円で利用できます。
ecbo cloakを通じた事前予約にも対応しており、シャトルバスでの会場アクセス前に手荷物を預けられる便利な拠点です。
駅構内にも少数ながらロッカーがあるものの、公式預かり所の方が容量やサービス面で優れています。
弁天町駅:公式預かり所と周辺ロッカー情報
弁天町駅には、約4,100個分の荷物を収容可能な大型預かり所が新設され、万博来場者の多くが利用することが見込まれます。
大阪ベイタワー内のロッカーも併用可能ですが、繁忙期には埋まることが多いため、事前予約をしておくと安心です。
公式預かり所では、ホテル配送サービスにも対応しており、観光や移動を手ぶらで快適に進めることができます。
大阪駅(梅田):Crostaと豊富なロッカー
大阪駅では、約1,600個のロッカーが整備されており、加えて手荷物一時預かり所「Crosta」が利用可能です。
特に新幹線や特急で大阪入りする旅行者にとっては、ここで荷物を預けることで動線が大幅に効率化されます。
Crostaでは大型荷物の取り扱いや当日配送にも対応しており、ecbo cloakからの事前予約も可能です。
繁忙期には臨時の預かり所も設置予定で、利便性が高いエリアです。
新大阪駅:CrostaとKoKoHubの活用法
新大阪駅では、在来線改札内に「Crosta新大阪」が設置されており、最大15日間の荷物預かりに対応しています。
また、御堂筋線改札付近にはスマートロッカーサービス「KoKoHub」もあり、専用ロッカーに荷物を預けると当日中にホテルへ配送することができます。
朝到着してすぐ万博へ向かいたい方には、事前配送の仕組みが最適です。
料金はサイズにより異なりますが、利便性と安心感の面で高評価を得ています。
その他エリアの荷物預かりサービス
万博会場以外にも、大阪市内には多様な手荷物預かりサービスがあります。
ecbo cloakとは?特徴と利用方法
ecbo cloakは、提携店舗が空きスペースを活用して荷物を一時預かるシェアリング型サービスです。
駅や観光地周辺のカフェ、美容室、ホテルなどが登録されており、スマートフォンから事前予約・決済が可能です。
対応エリアが広く、コインロッカーが埋まっていても確実に荷物を預けられるのが大きな利点です。
万博の公式預かり所でも同サービスが採用されています。
主要提携スポットと利用料金の目安
ecbo cloakは、梅田、難波、心斎橋、天王寺などの主要ターミナルに提携店舗を多数展開しています。
料金は場所と荷物サイズにより異なりますが、小型で500円前後、大型で1,000円程度が相場です。
預け入れ・受け取り可能時間は各店舗の営業時間に準じますが、朝から夜まで対応している施設が多く、使い勝手に優れています。
アプリやWebから簡単に予約が可能です。
その他の手ぶら旅行支援サービス
大阪では、KoKoHubやHands-Free Travelなど、荷物配送とスマートロッカーを組み合わせたサービスも充実しています。
これらは主に新大阪駅や本町駅、近鉄日本橋駅などに拠点があり、当日中にホテルへ荷物を届けてくれるのが特徴です。
チェックイン前に万博へ直行したい人や、長時間の移動を快適にしたい観光客にとって便利な選択肢となっています。
料金はサイズにより1,900円~2,800円程度です。
コインロッカー&荷物預かり所の比較表
複数の預け先がある中で、自分に合った選択をするためには比較が有効です。
料金・サイズ・予約可否一覧
主な預かり手段には、万博会場内ロッカー(300~500円/小型限定・予約不可)、公式預かり所(1,000円/大型可・予約可)、Crosta(1,000円/長期可・予約可)、KoKoHub(1,900~2,800円/配送対応)、ecbo cloak(500~1,000円/場所による・予約可)があります。
対応サイズや予約可否、支払方法(IC決済やQRコード決済)もあわせて比較することで、目的や荷物量に応じた最適な手段を選べます。
自分に合ったサービスの選び方
例えば、スーツケースを持って長時間歩く予定のない方は、ecbo cloakで駅近のカフェに預けるのが手軽です。
一方、大量の荷物を確実に預けたい方はCrostaや公式預かり所が適しています。
KoKoHubは移動時間を最小化したい人に向いています。
事前予約可能なサービスを選べば、繁忙期の不安も軽減できます。
旅行のスケジュールと移動導線を意識した選択が鍵となります。
ロッカーが満杯だった場合の対処法
当日の混雑でロッカーが空いていない場合にも、慌てず対応できるようにしておきましょう。
近隣エリア・別駅の利用
もし利用予定のロッカーや預かり所が満杯だった場合は、周辺の駅に目を向けましょう。
例えば、桜島駅が混雑している場合はユニバーサルシティ駅や西九条駅、本町駅など一駅または二駅離れた場所で空きが見つかることがあります。
ecbo cloakアプリを使えば、リアルタイムで周辺の空き状況を確認できるため、効率的な移動が可能です。
ホテル預け・宅配便活用法
宿泊先のホテルでは、チェックイン前・チェックアウト後でもフロントで荷物を預かってもらえるケースが一般的です。
また、自宅からホテルへの事前宅配(ヤマト運輸・ゆうパックなど)や、空港カウンターからの当日配送サービスを利用すれば、現地での荷物の持ち運びが不要になります。
これにより移動のストレスを軽減し、イベントに集中できます。
持ち歩き・再入場・高額預かりの選択肢
最終手段として、会場内に持ち込めるサイズに収めた荷物を自分で持ち歩く方法があります。
混雑時にはやや不便ですが、再入場制度を活用して一度外に出て預けることも検討できます。
どうしても預け先が見つからない場合は、会場ゲートの臨時高額預かりサービス(1万円/個)もありますが、料金が高いため最終手段とすべきです。
事前の準備が肝心です。
よくある質問(FAQ)
来場者からよく寄せられる疑問点をあらかじめ解消しておきましょう。
深夜・早朝でも使える?
基本的に駅構内のロッカーは、各駅の営業時間内しか利用できません。
始発前や終電後は駅が閉鎖されるため、アクセスは不可能となります。
また、万博会場内のロッカーも閉場後は施錠され、夜間の引き取りはできません。
深夜早朝の対応が必要な場合は、24時間営業の施設やホテルフロントなどの利用を検討しましょう。
長期預けやベビーカー対応は?
長期預けに対応しているのはCrosta新大阪など一部の預かり所で、最大15日間まで可能です。
ベビーカーは原則持ち込み可ですが、利用頻度が少ない場合や移動が多い場合には、公式預かり所やホテルフロントでの預け入れも選択肢となります。
また、ベビーカーは盗難リスクを避けるため、荷物置き場としての使用時には貴重品を載せないよう注意が必要です。
貴重品は預けられる?
原則として、貴重品や電子機器は預けないことが推奨されています。
公式預かり所やコインロッカーでも、紛失・盗難時の補償はありません。
ノートPCや高価なカメラなどは、携行するかホテルのセーフティボックスを活用してください。
安全性を重視するなら、預ける荷物の内容を事前に見直すことが大切です。
予約変更やキャンセルの可否
ecbo cloakなどの事前予約制サービスでは、原則キャンセル不可としている場合が多く、予約時の規約を確認することが必要です。
ただし、急な事情がある場合は個別対応を受けられることもあります。
KoKoHubや駅ロッカーのように当日先着順のサービスでは、キャンセルの概念はなく、使わなければ費用も発生しません。
柔軟な対応が求められます。
まとめ
大阪万博では、会場の規模や来場者数を踏まえて、事前の荷物管理が非常に重要になります。
コインロッカーの場所やサイズ、予約の有無を把握し、ecbo cloakやCrosta、KoKoHubなどの代替手段も活用することで、ストレスなくイベントを楽しめます。
特に混雑が予想される日は、事前予約や時間帯の工夫が効果的です。
正しい情報と柔軟な行動で、「手ぶらで万博」を実現しましょう。