今回取り上げるのは「Visa 登録情報確認のお願い」という件名で届いた詐欺メールです。
一見すると本物の案内に見えますが、内容やリンク先を分析すると不正サイトに誘導する危険なものでした。
この記事では、実際に届いたメールの詳細、見分け方、そして被害を防ぐための具体的な対策を解説します。
届いた詐欺メールの詳細

メールの基本情報
- 件名:「Visa 登録情報確認のお願い」
- 送信元アドレス:
no_reply@jp6.VLjQvisaCard.com
- リンク先アドレス:
https://z-y-q-vi-sa.tiyucai01.cyou/support_card_visa_jp
本文の内容(要約)
- 「セキュリティ向上のため、登録情報確認が必要」として利用者を安心させる文言
- 更新が必要な項目として「電話番号」「住所情報」を提示
- 「公式サイトにアクセス」と称して不正サイトへのリンクを記載
一見すると本物のVisaから届いたように見えますが、リンク先のドメインやメール送信元に大きな違和感があり、詐欺メールであることが分かります。
このメールが危険な理由
1. 送信元アドレスが不自然
Visa公式ドメインではなく、VLjQvisaCard.com
という不明なドメインを使用しています。
公式の連絡であれば「visa.co.jp」や「visa.com」など正規のドメインが使われます。
2. 不審なリンク先
リンク先は「.cyou」という一般的でないドメイン。
さらに「visa」の文字を不自然に分割して含めており、利用者を騙すための典型的な手口です。
3. 情報確認を急がせる文面
「セキュリティ向上」「登録情報の確認」など、もっともらしい理由で利用者を焦らせ、入力させるのが特徴です。
詐欺サイトに誘導された場合のリスク
- クレジットカード番号や有効期限の入力を求められる可能性
- 住所・電話番号などの個人情報が盗まれる
- IDやパスワードを入力すると不正利用される
- 盗まれた情報が闇サイトで売買される危険
一度入力してしまうと、カードの不正利用や二次被害につながるため、絶対に情報を入力してはいけません。
正しい見分け方と確認方法
詐欺メールを見分けるためには、以下のチェックポイントが有効です。
- 送信元のメールアドレスが正規ドメインか確認する
- リンクをクリックせず、マウスオーバーでURLを確認する
- 「登録情報の確認」などの依頼は公式サイトにログインして直接確認する
- 不安な場合はカード裏面の問い合わせ先に連絡する
被害を防ぐための具体的な対策
メールの段階でできる対策
- 不審なメールは開かない・リンクをクリックしない
- 添付ファイルは絶対に開封しない
- メールをそのまま削除する
すでにクリックしてしまった場合
- 入力前であればブラウザを閉じる
- 入力してしまった場合は以下の対応が必須
- すぐにカード会社に連絡し、利用停止や再発行を依頼する
- パスワードを入力した場合は、速やかに変更する
- 警察やフィッシング対策協議会に情報提供する
日常的に行うべき予防策
- メールセキュリティ対策ソフトを導入する
- 定期的にカード利用明細を確認する
- OSやアプリを最新の状態に保つ
- 同じパスワードを複数のサービスで使い回さない
まとめ
今回届いた「Visa 登録情報確認のお願い」というメールは、公式を装ったフィッシング詐欺でした。
送信元アドレスやリンク先をよく確認すると、本物との違いに気づくことができます。
不審なメールに対応してしまうと、クレジットカード情報や個人情報が盗まれ、不正利用や二次被害につながる危険があります。
「不審なメールは開かない」「リンクはクリックしない」「公式サイトを自分で検索して確認する」
この3点を徹底することで、詐欺被害を未然に防ぐことができます。